「窪田等」夢を抱き未来を想い描く、ということ。それを叶える、ということ。それが6500万年前にこの星に生まれ、叡智を手にした人類の特権。ほとばしる情熱、沸きあがる高揚感が原動力となり、人は一途に突き進む。やがて、想いは時を越え、海を越え、常識を越え、かつて夢見た未来が、いつしか現実のものとなる。毎回ゲストを迎え、彼らの『懸け橋』を探るヒューマンインタビュー。
トップ > 「窪田等」 > vol.04「子どもたちに未来を。」玉川啓さんと復興推進課の人々(福島県浪江町役場)

vol.04「子どもたちに未来を。」玉川啓さんと復興推進課の人々(福島県浪江町役場)  [窪田等]

この記事を・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年、ある一般人が書くFacebookのフォロワーが6000人を越え、全国トップランクとなって話題となった。浪江町役場に勤務する玉川啓(たまがわあきら)さんのものだ。著名人ではないのに上位に入るのは極めて異例のことだ。

福島第1原発事故で、最も多くの人口が避難せざるをえなくなった浪江町。その役場の志ある仲間たちとともに、寸暇を惜しみ町の再建に携わっている玉川さん。現場からの噓偽りないメッセージが、Facebook上で日本中の人々の気持ちをつかんだのだった。

あの3.11から2年。いまも住民のために東奔西走し続ける玉川さんは、今回の取材で「子どもたちに未来を」というフレーズを夢として掲げた。その言葉に込められた強い想いとは…。

玉川啓(福島県浪江町復興推進課 主幹)

震災前、福島県庁より浪江町役場に出向。住民協働のまちづくりに取り組む中で、東日本大震災に直面する。福島第一原発の事故で避難を迫られた浪江町において、避難から現在に至るまで町の再建に携わる。2012年4月に第一原発に立ち入りして、誠実な言葉で綴った現場リポートをFacebookで発信すると、『いいね!』が5万3千人超、シェアが1万5千人超と、驚異的な数字となり反響を呼んだ。また志ある職員とともに、約1700件もの子どもたちの想いを直筆のまま『なみえの子どもたちの想い』という冊子に編纂。町民と行政のつなぎ役、浪江町と他の支援者のつなぎ役として約100名の町民とともに復興計画の策定に取り組んでいる。

この記事を・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加


<<前の記事 次の記事>>

PROFILE

■カナイスト114号

ナレーター
1951年、山梨県生まれ。高校卒業後、大手情報通信企業の技術職を経て、ナレーターへ転身。以降、テレビ、ラジオなどの各媒体でドキュメンタリー、情報バラエティ、CMなどあらゆるジャンルをこなす。明確でわかりやすい口調、過剰に主張しすぎない語り口、抜群の安定感に定評がある。『情熱大陸』や『F1』のナレーションで広く知られ、現在日本で最も仕事の依頼が多いと言われているナレーター。